2006/12/18
堀川@みらいです。2006.12.18(月)の観測レポートです。
本日は久しぶりに晴れ、海も穏やかになりました。 昨日まで5m近くあった波高も3m程度になりました。
現在、定点観測地点に向けてフィリピン西沖を航行中です。
今日は驚くべき事件がありました。
おそらくフィリピンの漁船と思われますが、遭難者が発見され、みらいの乗組員が救助に向かうというエピソードがありました。
船の残骸らしきものに数名の人が救助を待って漂っている光景(写真:救助風景)には海の怖さを感じました。彼らを下船させるために、今夜マニラに寄航しました。
救助を見学したときに、出航した日以来、降水採取と訓練以外で、初めて甲板に出ましたが、気温も高く、海からの日差しの照り返しも強く、初めて熱帯の海を感じました。昨日までのしけで、甲板のいたるところに塩が吹いていました。
以下、12/18の作業内容です。
<水蒸気>
メインマスト、フォアマストとも日中6時間、夜間12時間毎にサンプリングを行う。以下、本日回収済みのサンプル。
MWV & FWV-L3-13 12/17/12UTC - 12/18/00UTC
MWV & FWV-L3-14 12/18/00UTC - 12/18/06UTC
MWV & FWV-L3-15 12/18/06UTC - 12/18/12UTC
<手動降水>
12/16/12UTCから12/17/09UTCの間にあった断続的な降水を、09LST作業時に回収(しけで回収できなかった分)。
<自動降水サンプラー>
本日は作業なし。
<温湿度モニタリング>
(12/18/06UTC時点で)昨日に引き続き、2高度間の混合比差が、0.3から0.6g/kg近く上昇している。依然フォアマストの混合比がメインマストよりも高い。フォアマスト、メインマストともsojやsoar(みらいに搭載されている観測測器)のデータとおおむねパラで変動している。
救助風景
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