2006/12/21

堀川@みらいです。2006.12.21(木)の観測レポートです。

天候・海況:
曇り時々雨。終日、厚い雲に一面覆われる(写真1)。
波は徐々に穏やかになり、波高は3.5mから2.5mまで減少。
気温は平均25℃程度で、湿度も高い。
日中は12~13m/sの北風だったが、夜間は風速が下がって南西よりの風に変化している。

航行状況:
北緯18.2度線に沿って、西から東へ移動しながら各種観測を実施。

観測状況:
水蒸気採取、降水採取ともに順調に継続中。
本日は降水が数回あり、手動でのサンプリングを行う。
風が強いこともあり、短時間の1mm程度の雨は採取容器に溜まらない傾向がある。
温湿度モニタリングは、夜間に2高度間の混合比差が上昇し、最大0.8g/kgに達するが、日中は0.4g/kg程度を示す。
東工大の方に依頼している、表面海水の採取が10LST(01UTC)に行われた。採取した海水を頂く。

コメント:
今日は無害航行域をぬけて最初の観測点に到達し、気象・海洋の各種観測が開始されました。
船を北緯18.20線に沿って東へ航行させながら、1日数回XCTD観測(電気伝導度・水温・深度を測定)が実施されています。
また、一時船を止めて表面海水の採取も行われました。これは、デッキからバケツを下ろして採取するそうで、バケツ採水と呼ばれています。
以下に、みらいの航路図があります。左端の陸域はフィリピン北東部、黒線はみらいのたどった航路、赤点はみらいの現在地(21日11時時点)です。青点がXCTD測定とバケツ採水のポイントです。XはXCTD、BUCKETはバケツ採水を意味しています。

私は、昨日ご紹介した観測に加えて、バケツ採水をされている東工大の方に依頼して、表面海水のサンプリングも行っています。今日は見学ができませんでしたが、見学した際には、どんな観測かをご紹介したいと思います。



写真1


みらいの航路図

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