2006/12/25

堀川@みらいです。2006.12.25(月)の観測レポートです。

天候・海況:
終日晴れ。周囲には、発達した積乱雲や雄大積雲からの局所的な降水もあちこちに見られる(写真1)。
波高も2mを下回り、海況も非常に穏やか。終日東風で、約5m/s。

航行状況:
最初のトライトンブイ設置ポイント(8N,130E)にて、ブイの設置作業が行われる。

観測状況:
水蒸気サンプラーは順調に稼動中。
本日は降水なし。18LSTに自動降水サンプラーの回収・メンテナンスを行う。動作してないポートが7本貯留部位の排水栓が上がったままになっている。ソレノイド部分の動きが悪くなっているのが原因。油を差して対処する。

コメント:
今日は、シンガポールからの本leg3航海で、初めてのトライトンブイの設置作業が行われました。
午前8時から作業開始。まずクレーンでブイ本体を後部デッキから海面に下ろします。ブイが船のゆれで左右に振れないように、船員の方達が部位に付けた振れ止め防止のロープでバランスを取りながらの慎重な作業です(写真2)。その後、ブイ下部から海中に伸びるワイヤーロープを投入していきます。ロープには水温、塩分などを測定するセンサーが複数取り付けられます(写真3)。一定間隔でロープを海中に投入しては、止めて、センサーと取り付けるという作業を繰り返します。そのあと、ロープが切れてしまってもセンサーの回収ができるように、リカバリーブイという浮きを取り付けていき、最後に海底に沈めるシンカー(重り)を投入します。この間、最初に投入したブイ本体は、どんどん船の後方へ去っていきます(写真4)。
海底約6000mまでの長さのロープを投入するのに、約3時間かかりました。30℃を超える気温の中、船員や観測技術員の方々はライフジャケットを羽織って作業をされており、頭が下がります。



写真1


写真2


写真3


写真4
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