2006/12/26.27

堀川@みらいです。2006.12.26(火)と2006.12.27(水)の2日分の観測レポートです。

天候・海況:
12/26は晴れ時々雨。積乱雲や雄大積雲が広がり、午後に発達した積乱雲に伴う通り雨。夜間にも雨が降る。
12/27は朝から一面厚い雲に覆われ、曇り時々雨。日中は雨が降ったり止んだりを繰り返し、まとまった降水がある。
波高は1.5m程度で海況は非常に穏やか。
北東~東よりの風が卓越しているが、27日の早朝に一時西よりの風に変化する。

航行状況:
26日の午前は引き続き、(8N,130E)ポイントにて、ブイの回収作業が行われる。ブイ回収後、進路を西に変え北緯8度線をフィリピン方向へ。終日XCTD観測が行われる。
27日は、くの字に折れるようにフィリピン沿岸から今度は再び東へ進路を切り換え、北緯7度線に沿って東経130度まで戻る。こちらも終日XCTD観測が行われる。

観測状況:
水蒸気サンプラーは順調に稼動中。
フォアマストのトラップ吸入口は、依然結露しやすい状態。
ここ2日間はまとまった降水があり、手動で降水を回収する。
温湿度モニタリングは2高度間の混合比差0.4g/kg程度。日中に特に2高度間で、温度・湿度が異なる変動傾向を示し、2高度間の格差が大きくなる。
soj、soarとも異なる変動。混合比の変動は2高度間でそれほどの差を生じない。

コメント:
26日午前中には、トライトンブイの回収作業が行われ、終了後、船は再び動き出し(8N, 130E)ポイントを去りました。
今度は、進路を北緯8度線に沿って西へ変え、フィリピン沿岸へ向かいます。図1はみらいの航路図。沿岸に近づいたら少し南下して、今度は北緯7度線を東に帰っていきます。この海域は、海洋学的に非常に面白いポイントで、エルニーニョ現象やモンスーン現象に重要な役割を果たしている場所ということで、XCTD観測が非常に密に行われていました。27日の朝、フィリピンのミンダナオ島を見ることができました(写真1)。久しぶりの陸地です。

27日は終日厚い雲に覆われて曇り(写真2)。日中まとまった降水もありました。日本時間19時のGMS画像(図2)を見ると、これまでとは一転、航行海域を含む西部太平洋の広範囲に雲域が広がっています。スマトラ島やボルネオ島上にも雲域が広がっています。

船はあさってのトライトンブイ設置ポイントへ向けて赤道方向へ航行中。
日本は年の瀬ですが、こちらは夏真っ盛りな感じです。



図1


写真1


写真2


図2
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