2006/12/31
堀川@みらいです。2006.12.31(日)の観測レポートです。
天候・海況:
くもり、夜間と午前中に一時雨。一日中雲が多く、中-上層にはやや厚い雲が覆っている。下層の雄大積雲は組織化して、一部は上空へ向かって発達し、積乱雲を形成している(写真1)。
海況は穏やかで、波高も2m以下。
北よりの風が明け方から南西風に変化し、夜間は西風に。風速は5m/s程度。気温28.5℃、湿度80%、SSTは30℃をやや下回る。
航行状況:
昨日に引き続き、次のブイ設置・回収ポイント(0N,138E)へ向けて東南東方向へ航行中。連続観測以外の観測は行われない。本日夜に(0N,138E)ポイントに到着し、船は停止して、このポイントで元旦を迎える。
観測状況:
水蒸気サンプラーは順調に稼動中。
12LSTに自動降水サンプラーの降水回収とメンテナンスを行う。
降水は1ポート分回収。作動しないポートが7ポート。
本日は降水があり、手動での採取も行う。
温湿度モニタリングは、2高度間の混合比差0.2g/kg以下。
依然、2高度間の温湿度差が日中に大きくなる日変化を示ているが夜間は、soar、sojとパラに近い変動を示す。
コメント:
今日も、お正月を迎える赤道上のポイントへ向かって順調に航海を続け、夜の10時ごろにポイントに到着し、今は赤道より少し北の(0.02N,138.02E)に停止しています。
連続観測以外の係留系の作業はなかったため、船も日曜日らしい日でした。
夕方には、今年最後の夕日を見るためにデッキへ。大晦日だけあって、ギャラリーがいっぱい集まっていました。
空は一面、雲に覆われていましたが、ちょうど西の空の雲艇には雲がなく、海面に大きな丸い太陽が沈んでいくのがとてもきれいに見えました(写真2)。
日の入り時刻は船時間17:45(日本時間と同じ)。歓声が上がっていました。
今日は、地球影という面白い現象も見ることができました。太陽が沈んだ方向と逆の、東の空も夕焼けに染まっているのですが、水平線の少し上の部分は、地球の影となって夕焼けができないのです(写真3)。それで地球影といいます。
日没後、時間がたつにつれて影が上へ上がっていき、夕焼け部分も一緒に上へ上がっていきます。地球の大きさを感じる一コマ。月もうっすらと出ていて幻想的な光景でした。
今日は、3食に加えて年越しそばも出ました(写真4)。明日の正月祝膳も楽しみです。皆様もよいお年をお迎え下さい。
写真1
写真2
写真3
写真4
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