2007/1/2

堀川@みらいです。2007.1.2(火)の観測レポートです。

天候・海況:
曇り時々雨。午後と夜間に降水。午後の雨は、12-15LSTの間にやや強い降水。夜間の雨は、、20LST頃から降り始め、翌朝まで持続的に降り続き、明け方一時強まる。
波高は2m程度で、海況は穏やか。北西風が卓越し、6-7m/s程度。

航行状況:
3番目のトライトンブイ設置・回収ポイント(0N,138E)にて、早朝CTDシャロウキャスト、午前中ブイ回収作業、午後にCTDディープキャスト、夜にウミアメンボ観測が行われる。
写真1は回収のために引き寄せられているブイ。トランシーバーでブリッジとやり取りしながら、ブイと船の位置を調節する操船技術は見事です。

観測状況:
水蒸気サンプラーは順調に稼動中。夜間も含め6時間間隔で採取。
本日は降水があり、手動での採取を行う。
14LSTに表面海水の採取があり、採取された海水を頂く。

コメント:
今日は、終日厚い雲に覆われた空模様でした。午前中は、中層あたりの高層雲に加え、下層にも一部組織化した、積雲郡が見られましたが(写真2)、午後の降水は一転して、中層に層状性の雲底の高い雲が広がりました(写真3)。

午後に2時間強続いた降水の直前には、それまでの北西風から、急激に西風が強まって、気温が減少、湿度が上昇し、その直後に強い降水があるという感じで、ガストを伴う降水セルによるもののようでした。
夜間の降水も、長時間しとしとと雨が続いた後、明け方に昼と同じような気象上の変化があった後、雨脚を強めていました。GMS画像(図1、1/3日03LSTの衛星画像)では、船の南西方向にメソスケールの雲クラスターが発生し、その縁に船が位置していました。

雨は一日中降り続くということはありませんが、日中はスコール的に、夜間はしとしと降り続くといった特徴があるように感じます。ボルネオ島で観測される日変化にも似ている印象で興味深いです。

今日の午後、船は一時赤道を越え、南半球に入りました。生まれてはじめて赤道を越えて、ちょっと感動しました。



写真1


写真2


写真3


図1

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