2007/1/3

堀川@みらいです。2007.1.3(水)の観測レポートです。

天候・海況:
雨のち曇り、のちまた雨。昨日2日夜から降り続いた雨が正午前に止み、その後日中は曇り。雲低高度の高い(約4km)層状性の雲が広がり、下層の積雲は発達しない。夜間19LST頃から、0.5mm程度のしとしと雨が明け方まで続く。層状性降雨?
正午ごろ一時波が強まり、波高3mを超える。
明け方の15m/sの西風から、徐々に風速を弱めながら北よりの風に変化。

航行状況:
昨日に引き続き、(0N,138E)ポイントにて、トライトンブイの設置作業を午前中に行う。設置後、進路を北に変え、XCTD観測を行いながら次のブイ設置・回収ポイントへ向けて北上。

観測状況:
水蒸気サンプラーは順調に稼動中。夜間も含め6時間間隔で採取。
12LSTに自動降水サンプラーの降雨回収・メンテナンスを行う。
降雨を採取したポートは4ポート。動作しないポートが7ポート。
本日は降水があり、手動での採取も行う。

コメント:
今日も昨日に引き続き、1日中曇った空と雨。降雨時には視界も悪くなります(写真1)。これまでブイの設置・回収作業の時間帯に雨が降ったことはなかったのですが、今日は雨の中での作業となりました。船員さんや観測技術員の方々は、カッパを着て、雨の中でも作業されています(写真2)。

明け方から、風速10m/sを超える風が吹き続けていたこともあり、正午前には久しぶりに波高が3mを超えて、海が一時荒れました。図1は、有義波高の時系列。本日13:30LST(4:30UTC)までの波高が赤点でドロップされています。横軸はUTCで、約2日前までのデータが表示されています。縦軸は波高[m]。波高が急に高くなっているのが分かります。波高が3mを超えると、体感する船の揺れも変わって、エレベーターで感じる重力と同じような感じを受けます。写真3は、お昼に左舷のデッキから撮った波の写真。進む船と波がぶつかって、大きなしぶきを上げていました。波は徐々に弱まって、夜には2m程度と穏やかになりました。
ちなみに、いつもお見せする航路図やGMS画像、今日の波高の時系列などは、船内webでモニタリングされており、誰でもいつでも自由に見ることができます。

GMS画像では、航路域を中心として、広域に雲域が広がっています。東進擾乱の通過に伴って、雲の感じが層状性に変わってきた印象があります。



写真1


写真2


図1


写真3

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