2007/1/4
堀川@みらいです。2007.1.4(木)の観測レポートです。
天候・海況:
曇り時々雨。午前中10-12LSTと夜18-20LSTに雨。
午前中の降雨時には、ライン状の雨雲が観測地点を通過する。
日中は、雲低高度のやや低い層状性の雲や雨雲が広がる。
波高は2m程度で、海況は穏やか。
北西風5-10m/s。気温27℃、湿度85%程度。
航行状況:
4番目のトライトンブイ設置・回収ポイント(2N,138E)に到着し、早朝CTDシャロウキャスト、午前中ブイ回収、午後CTDディープキャスト、夜ウミアメンボ観測が行われる。
観測状況:
水蒸気サンプラーは順調に稼動中。
本日は降水があり、手動での採取も行う。
14LSTに表面海水の採取が行われ、採取したサンプルを頂く。
コメント:
昨日、赤道上でのブイ設置・回収作業が終了し、本日は少し北上した次のブイポイントに、船は留まっています。図1は今日の航路図。
現在は、赤点のトライトンブイ12号機の回収ポイントにいます。
今後は、東経138°線付近を北上しながら、一定間隔の緯度で、ブイの設置・回収が、今日のポイントを含めあと3ポイントで行われていきます。1/2から1/9日のブイ設置・回収の8日間は、本航海で最も忙しい山場です。
写真1は、午前中に行われたブイ回収で、引き上げられた直後のブイ。
今日のブイにはこれまでと違って、上部にフレームがついています。下の浮きの部分には、貝がびっしりと付いているのが分かります。
上部のフレームには、自動気象観測システムが搭載されています(写真2)。
写真左から、雨量計、風向風速計、日射計、その下に温湿度計が付いています。これらなおデータは衛星を介して、世界の気象機関に送られ、天気予報に貢献しています。
回収されたブイは、測器を回収後、貝取りなどお掃除をされて、ブイ格納庫へ格納されます。
今日も引き続き曇り。雨雲の発達が終日見られ、一部は船に雨をもたらしました。午前中の雨は、船の右舷後方から移動してきたライン状の雨雲によるもの。写真3はちょうど雨雲が船上を通過したときに、後部操舵室から、船前方方向を取ったもの。灰色の雨雲に覆われています。この直後、雨を降らせながら、雨雲は船左舷前方へ去って行きました。
夕方、雨雲と、夕日の面白いコントラストが見られました(写真4)。
海上で360度見渡せる雲には迫力があります。
図1
写真1
写真2
写真3
写真4
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