2007/1/9

堀川@みらいです。2007.1.9(火)の観測レポートです。

天候・海況:
曇り、夜間に小雨。全天雲に覆われた空模様(写真1)。下層に積雲が発生し、風下に流されている。時折太陽が透けて見えるうす曇。
明け方から徐々に波高が高くなり、3mを超え、海はしけって白波が立っている。風速10m/sの東風が卓越。

航行状況:
昨日と同ポイント(8N,137E)にて、午前中、トライトンブイ10号機の設置作業が行われる。設置後は、東経137度線を北上しながら、XCTD観測が行われる。

観測状況:
水蒸気サンプラーは順調に継続中。
12LSTに自動降水サンプラーのメンテナンス作業を行う。
降水を採取したポートは2ポート、動作しないポートは4ポート。
手動降水の採取のあわせて行う。
温湿度モニタリングは、2高度間の混合比差が0.4g/kg以下。

コメント:
本日は、本leg3航海最後のトライトンブイの作業が午前中行われました。設置作業の開始は午前8時。まず後部デッキから、ブイ本体が投入されます。写真2は投入の様子を係船甲板から取ったもの。写真3は写真3は、投入直後のブイ。徐々に船後方に遠ざかって行きます。この間約20分。その後、海中に設置されるロープと、水温などを測定するセンサーが順番に取り付けられていきます。写真4は、ロープを投入中の後部デッキの様子。黄色いヘルメットが船員さん、白いヘルメットが観測技術員さん。作業はそれぞれ分担されていて、正確に、迅速に進められています。10時17分、海底に着底させるシンカー(重り、写真5)が、最後に投入され、「シンカ-レッコ」の掛け声が響きます。シンカーを投入することを言うらしいです。船には色々、船用語があり面白いです。
作業終了後、船はXCTD観測を行いながら、日本へ向けて北上を始めます。

見学は作業をしているデッキでしますが、船には、ブリッジが作業をモニターするための監視カメラが幾つか付いていて、これらの映像は居室のテレビでも見ることができます。作業中近づけない場所や角度から色々見ることができるので、テレビ越しに見学するのも結構楽しいです。

GMS画像では、航行海域の東、140E付近を中心とした組織化したメソスケールの雲域が、発達しながら西進してきています。それに伴い風も強くなっています。



写真1


写真2


写真3


写真4


写真5
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