2007/1/11

堀川@みらいです。2007.1.11(木)の観測レポートです。

天候・海況:
終日晴れ。下層に浅い積雲が見られる程度(写真1)。
波高は日中は3m、夕方から徐々に弱まり、夜間は2m強。
風は、日中は東風10m/s、夜間は北東よりに変化しながら弱まる。
夜間にSST、気温とも大きく減少する。SSTは27℃から25℃へ。
気温は27℃から24.5℃へ。船は北緯20度を越える。

航行状況:
昨日に引き続き、東経137度線に沿って北緯15度から20度まで北上。
移動中、数時間おきにXCTD観測を行う。お昼に、一時停船して表面海水と大気採取が行われる。夜、北緯20度にて最後のXCTD観測を実施後、XCTD観測は終了。

観測状況:
水蒸気サンプラーは順調に継続中。
12:30LSTに表面海水のサンプリングが行われ、サンプルを頂く。
温湿度モニタリングは、2高度間の混合比差が0.4g/kg程度。
温度・湿度の日変化には、2高度間であまり差がない。混合比はフォアマストの方が高い。

コメント:
今日は終日、雲のほとんどが広がらない快晴でした。GMS画像でも、航行海域一帯には雲域は確認されません。
昨日に引き続き東経137度線に沿って、数時間おきにXCTD観測を行いながら、船は順調に航行。夜の20時頃に、最後のXCTD観測ポイントである北緯20度に到着し、無事XCTD観測を終了しました。このポイントを持って、本leg3航海(シンガポールから日本までの航海)の主要目的である、エルニーニョ現象解明のための西部熱帯太平洋における海洋観測が終了しました。
今後は日本へ向けて回航しながら、気象・海洋の各種連続観測が継続します。

図1は、今日の航路図です。赤点は12日4時におけるみらいの位置。
北緯20度に達した後は、進路を北東へ変えて、図中のピンクのラインを北上します。ピンク線のくの字の先端(37_08N,150_47E)で0BEM(海底電位磁力計)を回収した後、関根浜(青森県)へ帰ります。

今日の夜は、とてもきれいな星空が広がりました。オリオン座が日本では見られない天頂付近にありました。



写真1


図1
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