2008/5/29

堀川@みらいです。2007.5.29(木)の観測レポートです。

天候・海況:
終日くもり。午前中と夜間に、低気圧に伴うまとまった降水がある。
気温も上昇し、湿度も90%以上と高い。波高も一時3mを超え、波が高い。

観測状況:
水蒸気は、00UTC、06UTC、12UTCに回収。
06UTCサンプリング時に、水蒸気捕集装置のコンセントを差し替え。
その後のエタノール温度は、-100℃以下を維持。
午前中と夜間の降水をサンプリング。
表層海水は分析室にて06UTCに回収。

コメント:
今日は、観測内容をご紹介したいと思います。
現在船上にて、同位体測定用の降水・水蒸気・海水のサンプリングを行って
います。
今回、水蒸気サンプルは、一高度のみで採取しています。空気の取り込み口を
屋外に設置し、室内に設置した捕集装置までポンプで外気を引き込んでいます。
捕集装置(写真1)に送られてきた空気を、-100℃以下に冷やしたエタノール
に付けた捕集容器の中に通し、そこで水蒸気を完全に凝結させて捕集しています。
6時間おきに、水蒸気がトラップされたこの捕集容器を交換し、捕集した水蒸気
は水に戻してサンプリングをしています。
降水サンプリングは、甲板上に設置した採取容器(写真2)に溜まった降水を
降水イベント単位でサンプリングしています。
また、降水・水蒸気と合わせて、1日1回、表層海水も採取しています。
この表層海水は、船がポンプで汲み上げている海水で、船内にある分析室の
蛇口をひねるだけで、この海水を採取することができます。

本日は、日本列島を通過した低気圧がみらいにも達し、船上にもまとまった
降水がありました。八戸出港後、初めてのまとまった降水となりました。



写真1

写真2
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