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General settings

clear or c (p.40)
 graphics output用のdisplayに表示されている図および罫線結果が消える。
  書式:clear or c or clear < option>
  入力例:ga>c
  option: events
       graphics
      nbuff
!!!:clear か cを実行すると図または計算結果が消えますが、同時にそれまでに設定されたことが、ほとんどリセットされてしまいます。リセットされないのは経度、緯度、時間、選択した要素、高度、フォント,gxoutの設定くらいのものです。その他のリセットされる設定は解説書のそれぞれのcommandのなかで記述されているので、そこで確認してください。たくさんの図を作成する時や凝った図を書くときはgsファイルを書いておくと、何度も同じコマンドを打たないですみます。



define (p.37) (<->undefine (p.39), cf.modify (p.38))
 新しい変数を定義することができる。
  書式:ga>define newvarname = expr
  入力例:ga>define zave = ave(z,t=1,t=30)
!: 上の入力例では、変数zの時間1〜30の間での平均値をzaveという新しい値として定義しています。要するにzave=数値になってしまったのです。これによりwork stationもしくはpc のメモリーの上にzaveが一時的に保存されます。このため、あまり大きなデータを定義するとメモリーを圧迫します。その辺を考えて使いましょう。 ここで、defineをするメリットは何?と考えるかもしれません。普通にave(z,t=1,t=30)とすれば計算できるではないかと、ここで、ga>d z-ave(z,t=1,t=30)というcommandを考えましょう。これをそれぞれtが1〜30まで計算させるとするとave(z,t=1,t=30)を30回も計算することになり、データが大きければ計算に時間がかかります。しかしdefine zave = ave(z,t=1,t=30)と定義しておけばga>d z-zaveでO.K.です。30回もave(z,t=1,t=30)を計算しなくてすみます。!!: define zave = ave(z,t=1,t=30)では定義したときの設定環境でzaveを定義します。例えば、高度が500hPa、経度50 〜90度 、緯度が0 〜50度 とするとzaveはこの状態のave(z,t=1,t=30)を計算し、zaveとして定義します。この後に、高度を850hPaに設定してzaveを表示させても値は500hPaの時のものです。850hPaのzaveを描くにはもう一度defineし直してください。


display or d (p.40)
 graphics output用のdisplayに図や数値を書かせる。
  書式:ga>d expr
  入力例:ga>d z
!: cの時と同様にほとんどの設定はリセットされてしまいます。詳しくは解説書を参照してください


modify (p.38) <cf:define(p.38)>
 指定した optionに従って新しく時系列を作ります。
 書式:ga>modify varname <option>
  option: seasonal
       diurnal
  入力例:ga>modify varname seasonal
!:例えば、monthlyのデータが14年分あるとしましょう。ということはtは168あることになります。ここでは最後の年の12月のデータから気候値(今回は14年平均値)を引いてzのanomalyを作ることにします。ここで
  ga>set t 1 12
  ga>define zave=ave(z,t+0,t=168,1yr)          <----ここのaverage関数の中身がわからない時はaveのところで確認して
 このdefineによって変数zaveにmonthlyの14年平均値が格納されます。
 次に
  ga>modify zave seasonal
ここで、12個しかないzaveのmothlyデータ(一年は1〜12月までですから)を、時間方向に何年も周期変化するように認識させます。
次に
  ga>set t 168
  ga>d z-zave
 とすると
本来ならzaveのデータは気候値なのでt=168番目なんてありえない(t=1〜12です)のに、毎年同じ季節変化をするようにデータを
認識させているので、t=168番目に12月気候値があることになる。これでanomalyのできあがり。


open
 ctlファイルをopenする。
 書式:open < *.ctl (ctlファイルがgradsを実行しているディレクトリにないときはフルパスで書く)>
 入力例:ga>open hogehoge.ctl


sdfopen
 NetCDF形式のデータをいきなり開くことができる。
 書式:sdfopen < netcdf形式のデータ名>
 入力例:ga>sdfopen hgt.1998.nc
!:netcdfのファイルを開いて図を書かせる時の変数名は、データ名の最初のピリオドより前の部分になります。たとえば、NCEP/NCAR再解析の気温データがair.1998.ncであれば、"d air"となります。

options
(p.27)
 ctlfileの中に記述しデータの制御を行う
   書式:options < option >
   入力例:ga>options byteswapped
option:
byteswapped....pcで作ったデータをws上のgradsで走らせるときに使います

big_endian....バイトオーダーの異なるャVン(big endianとlittle endian)でデータを共有するときいちいちbytswappedで指定してもよいが、どちらのャVンで作成したデータなのか解らなくなるときがある。これらをさけるためにSUNなどのunixで作成したデータにはこのオプションをつけておくとよい。これによりいちいちbytswappedと書かなくても、どのバイトオーダーのャVンで作成されたのかが解る上に、pc-unixなどのlittle endian上でもデータを読むことができるようになる。

little_endian....上記big_endianと同様little endianのャVンで作成したデータの時はこれを明示しておくとSUN等のUNIXでも見ることができる。

yrev......Y座標を逆から読む。何も指定しないとgradsは南から北へデータを読んで行く。データが北から入っているような時にこれを使うと南北逆転しなくなる

zrev......yrevの高さ方向版、何も指定しなければ下から上にデータを読んでいく。

template....異なるdatasetを繋げて1つのctlfileで制御できるようになる。(例文は解説書のp.100)
templateを書いたctlfileの中で使う文字の意味
             %y2 ........2桁 year(ex.93,96...)
             %y4 ........4桁 year(ex.1996..)
             %m1 ........1 or 2桁 month(ex.1,6..)
             %m2 ........2桁 month(ex.01,12..)
             %mc ........3文字 month(ex.may....)
             %d1 ........1 or 2桁 day(ex.1,2,3...)
             %d2 ........2桁 day(ex.01,02,20....)
             %h1 ........1 or 2桁 hour(ex.1,2,3..)
             %h2 ........2桁 hour(ex.01,03..)
             %h3 ........3桁 hour(ex.120 or 012)
             %n2 ........2桁 minute(ex.01,10..)


query or q (p.110)
  書式:q <option>
  入力例:ga>q files
  option: files....現在開いているctlfileとそのタイトル, binaryデータを確認する
       define....現在、defineで定義している変数の情報が分かる
       dims....現在定義している環境(緯度、経度、高度、時間)の情報が分かる
       gxinfo....グラフィックの設定が分かる。graphic output windowに図が書かれていないと使えない。
       pos.......q posとするとコマンドラインが帰ってきません。ここで、graphic output windowをマウスでクリック
            すると、クリックした場所のxy座標をインチで答えてくれます。set stringで文字を書く場所を指定しますが、
            これで調べるとすぐに分かります
       times.....現在、設定されている時間が分かります。


quit
 gradsの終了
 入力例:ga>quit


reset (p.54) (cf.reinit)
 設定を初期状態に戻す。
 入力例:ga>reset
!:このコマンドを実行すると、ほとんどの設定は初期状態に戻りますが、defineされた変数はそのままメモリーに残ります。
またset displayも変更されません。


reinit (p.54) (cf.reset)
 設定を初期状態に戻す。
  入力例:ga>reinit
 !:基俣Iにresetと同じ働きをするが、開いているすべてのctlfileを閉じ、defineしていた変数をメモリーから解放することができます。


run (p.42,52)
 gradsのgsfilesを実行させます。
 書式:run *.gs


set dfile (p.35)
 カレントファイルの変更。
 書式:set dfile <number>
 入力例:ga>set dfile 2
!:二つのctlファイルをopenしたとすると、上の入力例で2番目に開いたctlファイルがカレントファイルになります。


grads (p.13)
 gradsを実行する。
  書式:grads < option>
  入力例:ga>grads -blc "run hogehoge.gs"
  option:  b......batch modeで実行します。graphic output windowは開きません。
        l......landscape modeで実行します。
        p......portrait modeで実行します。
        c......このoptionに続く命令を実行します。


set display (p.70)
 output graphic displayの色を変える。defaultはカラーになってます。
  書式:set display <color1> <color2>
  入力例:set display greyscale white
 <color1 >.....grey,grescalewhite,color.......図、コンター等の色
 <color2 >.....black,white....................図の背景の色、defaultは黒
!!:defaultは背景が黒で、図はカラーです。実際に図を作成してプリントアウトすると思っていたイメージとずいぶん違うことがあります。
これを避けるためにset display greyscale whiteをする事をお薦めします。イメージはプリントアウトした物に近いです。
!:それから、プリンターによってハッチの濃さが全然違いますので、出力するプリンターはなるべく一つにした方がいいかも......


set grads off (p.70)
gradsで図を描くと、display上でもhardcopyしても左下隅にGrADS:COLA/IGESとタイプされてしまいます。これを消すためのコマンドです。
入力例:ga>set grads off
!!:gsfile中でset vpageと一緒に用いるときはset vpageの後に書かないと有効になりません。


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Hatsuki Fujinami 平成17年4月19日